着物のコーディネートで重要なことは、TPOに合わせ、ルールの中で自分らしくコーディネートしていくことです。そんな着物コーデを少し上級者らしく見せることができるアイテムが羽織です。TPOに合わせた羽織コーデをご紹介します。
防寒やおしゃれとして役立つ羽織とは
寒い季節の防寒対策として、そしておしゃれ度をアップさせることもできる羽織は、とても人気のアイテムです。洋服で言うと、ちょっとしたアウター、カーディガンのようなものと考えるといいでしょう。
羽織は本来、主に男性が着用していたものですが、その後女性たちの間にも徐々に広がりを見せるようになり、明治時代になると女性専用の羽織が登場しました。
そんな羽織ですが、羽織にはいくつかの種類があります。
- 長羽織・・・膝下あたりまである長めの羽織
- 中羽織・・・羽織のスタンダードなもので、主に膝あたりまでの長さ
- 本場織・・・羽織の中でも格式高いもので、紋付や裾に絵羽模様などが入っている
羽織コーデのルールを確認
羽織を着物に合わせる際、いくつかのルールがあります。それらルールの中で、自分らしくコーディネートを楽しみましょう。
- 羽織は格式高い着物には合わせない(格式高い訪問着や留袖などは帯を見せるのがマナー)
- 格式高い礼装には羽織ではなく、道行というコートを合わせるのが基本
- 室内でも羽織は着たままでOK、コートは脱ぐのがマナー
- 本羽織などの格式高い羽織、紋付羽織は、着物の格をワンランクあげることができ略礼装として着ることができる
- 通常の羽織は10月から4月まで着用可能
羽織のおしゃれ方法
羽織をおしゃれに見せるには、ちょっとしたポイントがあります。それは裏地と羽織紐です。
羽織紐を鮮やかなものに付け替えたり、裏地にこだわることは、おしゃれ上級者のテクニックです。